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岡山県鏡野町の支援によって国際連携部門が発足

中性子医療研究センターの発足(2017年4月1日)と同時に、岡山県鏡野町の支援によって国際連携部門が設立されスタートしました。この部門は、国際的な放射線治療のガイドラインを定めている国際原子力機関(IAEA)ならびに国内外の大学・研究機関・医療機関と協力連携して、これまでの原子炉に代わる、加速器型中性子発生装置と新規ホウ素薬剤のための、新たなホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のガイドライン※1 制定の支援を推進し、技術や診療プロトコール確立と普及に努めることを目指します。この部門には、市川康明 特任教授、井川和代 特任准教授が在籍し、業務を担います。岡山大学は、IAEAとは2016年9月にBNCTの研究教育に関する連携協定を結んでいます。

 

※1)ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のガイドライン
IAEAは1959年に世界保健機構(WHO)と協定を結び、放射線健康に係る国際的なガイドライン策定はIAEAが担うことになっています。原子炉由来の中性子線を利用したBNCTのガイドラインは、2001年にIAEAから出版されています(TECDOC-1223)。加速器BNCTのガイドラインは現在、岡山大学や内外の機関がIAEAと協力し、準備が進められています。

 

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